9月例会「市議選選挙体験と市議会の課題」
9月27日に、政策研究ネットワーク「なら・未来」の例会(第4金曜日)を開催しました。
今回の話題提供者は馬出慎也(うまで しんや)さん。7月の奈良市議選に無所属・組織票なしで出馬された経験を語っていただきました。
・なぜ、議員を志したのか。
(以前から政治への関心はある方だったが、とくに、2011年の議長選汚職事件には、憤りを感じた。
議会の改革と、それを後押しする議員が必要だと思った)
・いつごろから、どのような戦略を立て、どのような準備をしたのか。
(1年前から、地域を自分の生活圏に絞り込んでビラ配り。街頭演説を数多く実施)
・実際に出馬してみて何が困ったか。
(奈良市は広く、ポスターを貼る人手の確保や地図を作る事務作業がたいへんだった。
結果としては、たくさんのボランティアにご協力いただけた)
・手応えはどうだったか。
(日に日に声をかけてくれる市民が増え、認知されてきたと思ったのだが...)
・何を得たか。
(この点はぜひ、機会を設けて、ご本人に直にお聞きいただければと思います。)
ご用意いただいたマニフェスト集やリーフレットを参照し、ご自身での冷静な分析をまじえながら、分かりやすくお話いただきました。
出席者からは、
・今回は、参院選・市長選とのトリプル選だったが、それはどう影響したか。
(国政政党の影響が大きかったのではないか。
奈良にも地域政党があっても良いのではないだろうか?
また、市議選が他の選挙に埋もれてしまい、市民にとって分かりにくい選挙になってしまったのではないか。
市議選と市長選の候補者を見分けることさえ難しかったのでは。
選挙費用の節約という意見もあるが、市民にとって、実は同日選挙は不利益ではないか。)
・どのようにマニフェストを作ったか。マニフェストに対する反応はどの程度あったか。
(ここまでのマニフェスト集を作って臨んだ議員は馬出さんのみ。
ところが、残念ながら、実際は、あまり関心を持たれなかった印象)
・旧市街で地域を絞って活動をされていたが、もう少し広範囲、あるいは、西部などの新しい市民の多い地域で選挙活動をしていたら、もっと得票を伸ばせたのではないか?
などなどの質問や感想が。
また、
・議会が変わるためには、何が必要か。どうすれば、よい議員を議会に送り出せるか。
・有権者の市政や選挙への関心が、もっと高くならないだろうか。
(インターネットの発信は一部の人にしか届かない。議会の報告を該当でビラ撒きしてはどうだろうか。)
・政策研究ネットワーク「なら・未来」としては、どんなスタンスを取るべきか。
(中立的に評価することも大事で「なら・未来」の役割。
とはいえ、実際に政治家を育て議会に送ることも必要だなあ...。)
など、活発な意見が交わされました。
馬出さん、貴重な経験をお話いただき、ありがとうございました。
今日のお話を、よりよい市議会につなげなければ!
「なら・未来」でも、今取り組んでいる議会の傍聴活動など、できることから広げていきたいと思います!みなさまのご協力をよろしくお願いします。
次回の例会は、10月25日(金)、午後6時半から、はぐくみセンターにて。
名張市の市議会議員・幸松考太郎(ゆきまつ こうたろう)さんに住民自治政策などについて、お話いただく予定です。
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