「奈良市の財政を楽しく学ぶ会」が「市民による財政白書づくり」に向けて動きだしました!!


9月17日(土)、奈良市・ならまちセンターで、「奈良市の財政を楽しく学ぶ会」を開催しました。今回は15名の参加。
地味なテーマなのに、これだけ集まってくださって感無量!!


              



コーディネーターは、「なら・未来」会員の加門進二郎さん。


民間企業の経営管理に携わってこられた経験を活かし、退職後は奈良市の財政を厳しく見つめてこられました。加門さんが奈良市の財政に関心を持ったきっかけは、入札をめぐるテレビニュースだったそう。そして、専門知識を活かし関心を積極的に調べてみると...。


「民間だったら、ありえない!」
「他の自治体は、もっと進んでいるのに!!」
「今まで職場の大阪の方を向いて働いて来たが、住んでいる足元の町がこんな姿じゃ、子や孫に申し訳ない!!!」。

...ちなみに、この日は、お孫さんの運動会の応援に駆けつけた後だったそうです。




さて。「奈良市の財政を楽しく学ぶ会」は、来年の2月頃をめどに、財政白書の完成を目指しますが、今回は「歳入」を中心に見て行きました。テキストは、こちらの本。『習うより慣れろの市町村財政分析』。


      

増補版 習うより慣れろの市町村財政分析─基礎からステップアップまで

増補版 習うより慣れろの市町村財政分析─基礎からステップアップまで


グラフを見つめながら参加者同士で意見を交わし、「なんでこの年度から急に上がったんだ!?」、「下がったんだ」などと分析。「黒字で頑張ってる、と思うなかれ、それは、積立金の切り崩しに過ぎない」、「歳入は税収だけじゃない。資産を産む努力を市はすべき!」などなど、するどい指摘の連続で、大盛り上がり。


      


財政分析では、「実質単年度収支」だの「基準財政需要額」だの、財政シロートの記録者の頭の中を、次から次へと、わけのわからぬ用語が風のように駆け抜けていきます。でも、じっくりと数値の意味を読み解こうとすると、ちょっとだけですが「何かが見えてくる」気がします。テキストのタイトルも「”習うより慣れろ”の市町村財政分析」とあります。


もはや、奈良市の財政状況が、他の似たような規模の自治体と比べて「残念な状態 >_<」というのは常識になってきたんじゃないでしょうか。でも、感覚的なわしづかみだけで、「あーしろこーしろ!」というのは、無責任。加門さんもおしゃってましたが、「事実を積み重ねて」、物が言えるようになりたいものです。


まあ、それにしても参加者のみなさまのレベルがとても高く、わたしなどは質問や雑談にろくろくついていけませんでした...。ですが、今までまったく知らなかった奈良市の歴史、事情などを教えていただき、たいへん刺激的で勉強になりました。この「奈良市の財政を”楽しく”学ぶ会」には、”おもしろおかしい楽しさ”はとは異なる、もっとエキサイティングな、”知る楽しさ”がありますよ。



次回は、10月8日(土)の開催。
奈良市初の「市民がつくる財政白書」、完成に向けて頑張ります!!


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本日、書店に立ち寄り新刊をチェックすると...。
おや? どこかでお名前に見覚えが...?



     

増補版 そもそもがわかる自治体の財政

増補版 そもそもがわかる自治体の財政



(記録 「なら・未来」会員 shima)