積年の懸案事項であるクリーンセンター・新斎苑場の整備をどうするのか


Q・クリーンセンターと新斎苑の整備の解決に当たってはこれらの問題が奈良市民すべての問題だという意識をどう醸成するかが重要ではないでしょうか。以下の選択肢からその解決方策をご選択ください。。


・クリーンセンター
①現在の市の方針に沿って進めていく
②現地での建て替えも含めて検討し直す
③市民参加で一から検討し直す
④隣接市町村と一部事務組合をつくり、他市町村での建設も視野に入れて再検討する
⑤その他


・新斎苑場 (横井町山林での方針が出されているが)
①現在の市の方針に沿って進めていく
②市民参加で一から検討し直す
③隣接市町村と一部事務組合をつくり、他市町村との連携も含めて再検討する
④その他





A.仲川げんさん

◆新斎苑は、前市長の時代に現候補地に反対という請願が議会に出されたが議員の任期満了となった。地元にとっては梯子をはずされた宙ぶらりんの状況で不信感が高まっている。2回目の今回も白紙に戻すと、三度目はない。現候補地で着実にやりきるしかない。
◆クリーンセンターであるが、既に木津川市が候補地を決定して建設を進めているので奈良市単独でやるしかない。大幅に移転が遅れているが、公害調停は行政の約束であるので守らなければならない。現クリーンセンターは国の基準は満たしているが、老朽化は激しい。小学校も近くにあるので一刻も早く建て替える必要があり、新しい候補地で建設を着実に進めたい。最新の施設の安全性や、クリーン、排熱等を利用した経済対策もあわせて地元に示す必要がある。2つの問題は進まなかったが、もはや時間がない。4 年間の中で答えを出すことが最も必要なリーダーシップではないか。


A.大野ゆうじさん

◆クリーンセンターの委員会を2回程傍聴したが、議論はどこに移すかに終始している。その前にリサイクル率をどう増やすのか、減量をどうするのか、分別をどうするかなどのごみ処理の全体像について議論した上で、どこに移すかの話しをしないと住民同士の対立になってしまう。全体像を考えて議論したらどうか。
◆斎場の問題は、現職ではないのでどこまで住民が同意されているのかわからないが、同意をされているのであればそれでいいのかもしれないが、斎場のイメージ、最新設備はどうで、どういうものになるのかなど市民と共有する必要がある。この問題については非常に難しい問題で、熱意をもって関係者の意見を聞いて調整する必要がある。誠心誠意やれば必ず解が出てくる。あきらめずにその信念でやるべきだ。

A.中村あつ子さん

◆どちらの問題も、奈良市民全員が当事者という意識に至っていないのが決定的な問題だ。奈良市民が当事者と思う取り組みをどう進めていくのか、それをやらない限り解決は難しい。市が明確な方針と計画を示し、市民とオープンな議論をすべきだ。どちらも周辺住民の合意は必要で、ごり押しはすべきではない。
◆クリーンセンターは移転すべきだという公害調停の決定があるので現地での立て替えはありえない。それ以外を白紙で市民参加で検討すべきということで⑤の回答ということになる。ごみの分別やリサイクルで徹底してゴミを減量して小規模の施設でやっている、あるいは何ヶ所かで分散してやっている自治
もあるのでそれらを市民に提示した上で議論する必要がある。
◆新斎苑も白紙に戻して議論をする必要がある。大きなお金を使ってやるわけなので、後世に責任があるのでしっかりと議論をして決定すべきだ。

A.天野秀治さん

◆クリーンセンターについては⑤のその他である。現在の候補地は西部からもあまりにも遠く、市民のごみの持ち込みが不便。また幹線道路は別としても、そこから入ったところの道路にパッカー車が通るのは問題だ。
◆委員会の8年間の協議結果は重い。しかしながらクリーンセンターを迷惑施設ととらえるのではなく財源
を生み出すエネルギー発生工場としてとらえるべきだ。スパーランド、フイットネスクラブ、温室野菜場等の熱を利用する企業誘致とセットで考えるべきだ。現候補地ではそのような施設を誘致するのは無理だ。
◆新斎苑だが、現候補地は白豪寺地区を通るし、西部地区からも遠い。これに関しては②と③である。一部事務組合方式を視野に入れて検討する。単体での建設は困難だ。
◆この問題の解決が遅れているのは、政策形成プロセスが甘く責任ある決断が出来ていないことと、特定
の会派が窓口となって仲川つぶしの政争の具にしてきたからだ。